検診車内部の様子
e-検査ナビを導入する前、聴覚障害者の方々や外国人の方々の検査は、どのようにされていましたか?
撮影者が発泡剤・バリウム飲用などの前処置から撮影後の下剤の案内に至るまで、ジェスチャーや筆談にて対応し、1枚撮影ごと撮影室内に入り、動作の補助をしながら撮影していました。
時間もかなり必要とされ、伝わらないからこそ受診者の緊張や不安を和らげれないままの撮影で蠕動など発生することも多く、なかなか精度の高い画像が得られないという苦労がありました。
『e-検査ナビ』の導入を決めた最後の決め手は何でしたか?
胸部・胃部併用の検診車の製作において胸部には同様な支援装置があるのに胃部にはないのかと検索したのが最初。上記のような状況の改善と中四国初のFPD方式の検診車導入でもあったので他にも施設のPRになるようなCS向上に繋がるトピックスとしても最適だと考え検討しました。
企業健診における外国人の方や住民健診においても、難聴者の方で付き添い同伴で来られ受診希望される方もいらっしゃいます。少数とはいえそんな方々に対し安心・安全な検査が可能になればという思いもありました。
「導入して良かった!」e-検査ナビが無かったら困っていた事や一番気に入っている点は何ですか?
導入にあたりこちらの希望する項目ボタンの追加にも素早く対応して頂き、ボタンの配列も使いやすさ重視で検討して頂いたおかげで、以前とは比べ物にならない程撮影時間の短縮と手間が削減できました。
さらにe-検査ナビ未使用時にも左右の方向指示を待ち受け画面としてご提案頂き、通常の撮影時にもローリング指示の補助として重宝しております。また自分の言い回しがどうしても通じない時に一時的に使うという応用的な使い方も可能です。
もし他の施設に『e-検査ナビ』を勧めるとしたら何と言って勧めて下さいますか?
他施設にはないこのシステムの導入によって施設のPRにもなりCS向上に繋がると思います。
そして当機構とは違い企業健診に重点を置かれた施設であれば外国語に対応した撮影の需要がかなりあると予想します。毎年ご利用頂くことで胃検診を敬遠されていた外国人従業員の方の受診率も向上するのではないかと考えます。
貴施設の受診者の方々や貴施設での胃部X線検査の受診を検討している方々へお伝えしたいことは何ですか
当機構では、日本消化器がん検診学会が認定を行っている胃がん検診専門技師の資格取得者が撮影にあたり、常に指導も含め撮影技術の向上に努めております。検査機器の質の向上と合わせて胃がん検診の精度向上に力を入れておりますのでどうぞ安心してご受診下さい。
(公財)広島県地域保健医療推進機構
放射線課 課長補佐 中垣 健治 氏
e-検査ナビが設置されている検診車
検診車内部の様子
操作卓の様子