
「内閣府特命担当大臣 優良賞」受賞のご報告と御礼
このたび、株式会社アイエスゲートは、バリアフリー・ユニバーサルデザイン推進功労者として「内閣府特命担当大臣表彰 優良賞」を令和4年(2022年)12月26日に受賞いたしました。
この栄誉ある賞は、ひとえに日頃より弊社のX線検査支援システム『e-検査ナビ』をご導入いただいている医療機関の皆様、ならびに研究開発や社会貢献活動にご理解とご支援を賜りました多くの関係者の皆様のおかげであり、心より感謝申し上げます。
「バリアフリー・ユニバーサルデザイン推進功労者表彰」について
平成13 年 11 月 6 日に開催された「バリアフリーに関する関係閣僚会議」において創設され、平成 14 年から実施されています。
①目的
「高齢者、障害者、妊婦や子ども連れの人を含むすべての人が安全で快適な社会生活を送ることができるよう、ハード、ソフト両面のバリアフリー・ユニバーサルデザインを効果的かつ総合的に推進する観点から、その推進について顕著な功績又は功労のあった個人又は団体を顕彰し、バリアフリー・ユニバーサルデザインに関する優れた取組を広く普及させる」
②表彰の対象
施設の整備、製品の開発、推進・普及のための活動
③表彰
内閣総理大臣表彰
極めて顕著な功績又は功労があったと認められる個人又は団体
内閣府特命担当大臣表彰
特に顕著な功績又は功労があったと認められる個人又は団体
令和4年度バリアフリー・ユニバーサルデザイン推進功労者表彰(第21 回)
日時:令和4 年 12 月 26 日
場所:内閣総理大臣官邸2階大ホール
受賞者一覧
内閣総理大臣表彰(1 件)
・毎日新聞社点字毎日
内閣府特命担当大臣表彰優良賞(2 件)
・株式会社アイエスゲート
・NPO 法人わくわーく
内閣府特命担当大臣奨励賞(2 件)
・全国脊髄損傷者連合会山形県支部
・社会福祉法人悠林舎障害者支援施設シーズ
評価された主な取り組み:『e-検査ナビ』と社会貢献活動
1. 「e-検査ナビ」による直接的なバリアフリー・ユニバーサルデザインの実現
「e-検査ナビ」は、従来の音声指示に加え、検査者の指示をリアルタイムでモニターにイラストやアニメーションとして表示するシステムです。 これにより、以下のような貢献が評価されました。
受診者にとってのアクセシビリティ向上
- 検査者が別室から行う体位変換などの細かな指示を、聴覚に頼らず視覚的に理解できるようになりました。 これにより、高齢者や聴覚に障害のある方々も、検査内容を直感的に把握し、安心して胃部X線検査を受けられる環境が実現しました。
- 従来、指示の聞き取りが困難で受診を諦めていた方々にとって、がん検診の受診機会を創出する一助となりました。
検査の質の向上と負担軽減
- 検査者は、パネルタッチ操作によって「もう少し右」といった体位の微調整指示をスムーズかつ正確に受診者へ伝達できます。 これにより、より良い検査画像が得られるようになり、がんの早期発見・早期治療に貢献します。
- 口頭での複雑な指示伝達の難しさが解消され、検査者側の負担軽減にも繋がっています。
2. 情報通信技術を活用した独創性と社会への波及効果
胃部X線検査という専門領域において、情報通信技術(ICT)を活用し、受診者のアクセシビリティと検査の質を同時に高めるシステムを開発した独創性、そしてこの取り組みが他の医療分野やサービスにおけるバリアフリー推進にも示唆を与える波及効果が評価されました。
3. 社会貢献活動を通じたユニバーサルデザインの推進
弊社は「e-検査ナビ」の提供に留まらず、その収益の一部を活用し、導入医療機関や地方公共団体、関連組織・団体と連携した社会貢献活動にも力を入れています。
がん検診の受診機会創出と情報保障
- より多くの方々、特に情報アクセスにバリアを感じやすい方々へも適切ながん検診情報が届くよう、「がん教育」の推進や医療従事者向けの啓発活動を行っています。
- これらの活動は、誰もが健康で安心して暮らせる未来、すなわちユニバーサルデザインの理念に基づいた社会の実現を目指すものです。
受診率向上への貢献
- こうした包括的な取り組みを通じて、がん検診の受診率向上を図り、がんの早期発見による救命に貢献することを目指しています。
このように、「e-検査ナビ」という革新的な製品開発と、それを用いた多角的な社会貢献活動が一体となり、医療分野における情報バリアの解消と、誰もが安心して質の高い医療を受けられるユニバーサルデザイン社会の推進に貢献した点が、今回の「内閣府特命担当大臣表彰 優良賞」受賞に繋がったものと深く認識しております。
『e-検査ナビ』導入医療機関の皆様も社会貢献の担い手です
このたび評価いただきました弊社のバリアフリー・ユニバーサルデザイン推進に関する取り組みや、がん検診の受診機会創出を目指す社会貢献活動は、主力製品である「e-検査ナビシリーズ」の収益の一部を活用して運営されております。
これは、ひとえに「e-検査ナビシリーズ」の価値を認めてご導入いただいている全国の医療機関の皆様のご支援があってこそ実現可能な活動です。つまり、「e-検査ナビシリーズ」をご活用いただいている医療機関の皆様もまた、日常の診療を通じて、間接的にではありますが、この社会全体のバリアフリー推進や、より多くの方が安心して質の高いがん検診を受けられる環境づくりにご貢献いただいていることになります。
今回の受賞は、まさに『e-検査ナビ』をご導入いただいている医療機関の皆様と共に得た栄誉であり、皆様とこの喜びを分かち合い、今後もより一層、社会に貢献できる製品と活動を展開してまいりたいと考えております。
今後の展望:より多くの方に、質の高いがん検診を届けるために
今回の栄誉ある「内閣府特命担当大臣表彰 優良賞」の受賞は、私たちのこれまでの取り組みが社会に認められた証であると同時に、より一層の努力を重ねていくべきという激励であると真摯に受け止めております。
株式会社アイエスゲートは、今後もX線検査支援システム「e-検査ナビシリーズ」の提供を通じて、質の高いがん検診の実現に貢献してまいります。それに留まらず、私たちは、がん検診の受診率向上こそが、救える命を増やすために不可欠であると考えております。
そのために、引き続き以下の取り組みを強化してまいります。
- 「がん教育」の推進: がんに関する正しい知識の普及や、検診の重要性を伝える啓発活動を、医療機関や関係団体、地域社会と連携しながら積極的に展開します。
- 「受診機会の創出」への貢献: 誰もが安心してがん検診を受けやすい環境づくりを目指し、情報アクセシビリティの向上はもちろんのこと、検診を受けたくても受けられない方々へのサポートや、新しい検診機会の提案などにも取り組んでまいります。
- 製品のさらなる進化: 「e-検査ナビシリーズ」を、より多くの医療現場でご活用いただき、受診者様にとっても検査者様にとっても、さらに使いやすく、より質の高い検査に貢献できるシステムへと進化させていく所存です。
私たちは、これらの活動を通じて、一人でも多くの方ががんの早期発見・早期治療に繋がり、健やかな日々を送れる社会の実現に貢献できることを心より願っております。
今後とも、皆様のご指導ご鞭撻を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
受賞関連


【表彰式後の集合写真 】 前列中央:岸田内閣総理大臣 前列右から 3 人目:小倉 内閣府特命担当大臣 , 2 列目中央:弊社代表取締役 小林俊哉

